高齢者の転倒防止には、「ぬ・か・づけ」です
こんにちは、整体師のkaishinです。
少しだけプライベートな話題からスタートさせていただきます。
いよいよ施術室を新設しました。
これまで出張専門で施術を提供していましたが、
今後は新しい施術室で対応させていただきます。
出張整体でお世話になった皆さま、
これまで誠にありがとうございました。
そして今後も引き続きよろしくお願いいたします。
さてさて、本題です。
私は介護予防指導士の資格をもっており、関連する知識や技術を活かしながら、整体師として活動しています。
取得した理由について、興味がある方は下記をご覧ください。↓
https://seitai-kaishin.hatenablog.com/entry/2021/08/28/143500
冒頭でこのようなお話をしたのは、今回は介護に関係する話題に触れたかったからです。まだ介護などは無縁という世代の方も、ご家族に高齢者の方がいらっしゃるようでしたら、ぜひご一読ください。
■介護になる原因=「男はプッチン、女はポッキン」
日本人が要介護状態になる原因は何が多いと思われますか? 男女によって異なるのですが、男性は「脳血管疾患」が多く、約4人に1人がそれによって要介護状況になっています。女性は運動器系(関節疾患・転倒骨折)が多く、3.5人に1人が、関節疾患や転倒骨折によって介護が必要な状態になっています(厚生労働省『国民生活基礎調査』平成25年)。
こうしたことから、介護関連の仕事をする方のなかには、「男はプッチン、女はポッキンに気をつけましょう!」といって注意を促す方もいます(脳血管疾患は、血管が「プッチン」と破れることばかりではないのですが、言葉として覚えやすく啓蒙しやすいですよね)
今回のブログでは、女性が要介護状態になる大きな原因となる、「転倒骨折」にフォーカスしてお話ししたいと思います。
■なぜ女性は転倒骨折しやすいのか
高齢になると骨密度が低下しがちですが、特に女性は閉経後に女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が低下することで、骨からカルシウムが流出しやすくなり、骨がもろくなっていきます。男性に比べて女性は骨粗しょう症になりやすいということです。そのうえ、男性と比べて女性は筋肉量が少ない方が多いため、滑ったり、つまづいたりしたときに踏ん張りがきかず、転倒骨折につながることが多くなります。
転倒する際の原因としては、「滑る」「つまづく」「足がもつれる」などがあります。「つまづく」と「足がもつれる」は、身体機能の低下や疾患によるものなど、転倒者自身の「内的要因」が多いと考えられています。それに対して「滑る」は「外的要因」=環境に影響されることが多い多いようです。つまり、住居内の環境を整えたり、外出時の注意を促すことで、今日からでも対策が講じられるということになります。
■転倒予防は「ぬかづけ」に気を付ける!
転倒しやすい環境とはどのようなものなのでしょうか。ポイントは「ぬ」「か」「づけ」と覚えてください。
「ぬ」:濡れている場所に注意する
雨や雪など悪天候時の外出に注意することはもちろん、次のような場所も滑りやすくなります。たとえば、屋内ではお風呂場や玄関。屋外ではマンホールのふた、横断歩道、タイルなどの上を歩く際は注意が必要です。
「か」:階段に注意する
たとえばエスカレータや駅の階段、バスに乗り降りする際のステップなどは滑りやすいため、注意が必要です。
「づけ」:かたづけが大切!
電気コードやリモコン、布団、衣類、本、雑誌など、床に置きがちなものをなるべく整理整頓するほか、カーペットや床などの些細な段差も、つまづきの原因になるので注意が必要です。
またスリッパやサンダルなど、かかとがない履物はつまづきやすくなります。外出する際はなるべく、かかとがある靴を履くことがお勧めです。
こうしてみると、高齢者の方ではなくても「ぬ・か・づけ」には注意する必要がありそうですね。一度ご家族の住環境を見つめ直してみても良いかもしれませんね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
ホームページ:
https://www.kaishinseitai.com/