明日をもっと元気にする、いきいき整体ライフ!

~「自分と大切な人」を健康にする、身体ケアblog!~

コロナ禍の「おウチ時間」を充実させるオススメ書籍、第二弾です

f:id:seitai_kaishin:20210923185653j:plain

エリナー・ファージョン賞や日本翻訳出版文化賞などを受賞した名著です

 

こんにちは、整体師のkaishinです。

 

このブログのテーマから外れるのですが、今回は「本」の話題です。

以前にこの場で書籍の紹介をしたところ、いつもとは異なる層の方々も反応してくださってとても嬉しかったため、時おり横道に逸れた話題を挟んで、普段ご縁ができにくい方々ともつながっていきたいなぁと思っております。

ちなみに前回の書籍紹介ブログは下記になります。

↓ ↓ ↓

blog.hatena.ne.jp

 

今回紹介する本は、これから親になる方や、将来、親になる予定がある方にお勧めの一冊です。

 

■家族の人生に大きな影響を与えた一冊

「自分の人生にもっとも影響を与えた本」は何か──。

読書好きの方であれば、そんなことを一度は考えたことがあるのではないでしょうか。私もあります。でも今回紹介する本は、自分自身に影響を与えた一冊ではなく、「私の家族の人生にもっとも影響を与えた本」です。題名は『クシュラの奇跡 140冊の絵本との日々』(のら書店.1984年発行 ドロシー・バトラー著 百々佑利子訳)。複雑な障害をもって生まれてきたクシュラという女の子の、奇跡的な成長を描いたノンフィクションです。

 

■本の内容

クシュラは遺伝子異常の影響によって内臓の様々な疾患や、視覚障がい、運動障がいなど、様々なハンディキャップをもって生まれてきた女の子(後に難聴という障がいもあきらかになります)。額をくっつけるくらい近づかないと人の顔が見えず、腕の障がいもあって物に触ったり、持った物を口に運んで舐めたりすることができなかったため、親の助けがないと外界との接点がなくなってしまいます。複数の医師から、精神遅滞(知能障がい)の診断を何度か告げられました。

 

実際、クシュラの細胞一つひとつに異常があることがわかっており、脳細胞にも異常があるということが推定されていました。「愛する娘はほぼ確実に知能障害だ」という事実を受け入れつつ、両親はクシュラに深い愛情を注ぎます。そして、昼も夜も短時間しか眠らないわが子のために、絵本の読んで聞かせるようになりました。読み聞かせを通して、不断の刺激を与え続けたのです。クシュラはそれに興味を示し、強い集中力をもって本と関わるようになります。

 

その結果、3歳8カ月のときに行なった知能検査において、クシュラは標準以上のスコアを得ます。また一部の能力に関しては、健常児をはるかにしのぐ力を発揮するようになったのでした。また両親から溢れる愛情を受けて育った彼女は、とても前向きで、明るく、感受性豊かな少女に育っていきます。

 

■本から受けた影響

私はもともと本好きだったこともありますが、この書籍と出合って読書の可能性に改めて気づき、育児に取り入れたいと思うようになりました。私の息子は健常児でしたが、積極的に読み聞かせを始め、息子が自分で本を読めるようになると、月に数回、一緒に区立図書館へ行って毎回多数の本を借りてくることが私たち親子の習慣になりました。もちろん、読書を強要していたわけではありません。息子は本に自ら興味を示し、大の読書好きに育ちました。

 

その息子も今年で社会人になりましたが、読書体験と、それを通して気づいた

自身の志向と、大いに関係した仕事に就いています。

『クシュラの奇跡 140冊の絵本との日々』は、私という媒体を通して、息子の人生にもっとも影響を与えた一冊になったといえるのではないか。私はそう思っています。

息子自身はこの本のことを知らないのですが・・・

 

■最後にひとこと!

この本は80年度エリナー・ファージョン賞や84年度日本翻訳出版文化賞などを受賞した名著ですが、はじめは論文として書かれたという事情もあり、少々硬い文体になっています。そのため「読みにくい」と感じる方もおられるかもしれません。そこそこ値が張る書籍なので、購入を検討したい方は、まず図書館や書店などでお読みいただき、ご自身に合うか確認してみてください。

 

クシュラが読んだ本で、国内でも購入できる書籍が紹介されているので、ご自身のお子さんのために良書を購入したいと思われている方にもお薦めできます。

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

ホームページ:

https://www.kaishinseitai.com/